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2024.03.13 WED

【完全版】フレンチ料理のテーブルマナー|5つのセクションで完全マスター

フレンチレストランで食事をする際は、ドレスコードをはじめ、テーブルマナーを意識しなければなりません。

この記事では、フレンチテーブルマナーの基本から応用まで、服装に対する注意点、カトラリーの正しい使い方、ナプキンのエチケット、そしてコース料理の流れに沿った食べ方まで、総合的に解説します。

今回紹介するポイントを押さえて、美味しくフランス料理を味わい、至福のひとときを満喫しましょう。      

テーブルマナーの前にドレスコードを意識「TPPPO」

テーブルマナーに入る前にドレスコードについて解説します。

ドレスコードは「TPPPO」を意識しましょう。

「TPPPO」は「Time」(時間)、「Place」(場所)、「Person」(人や相手)、「Position」(立場や役割)、「Occasion」(場合)の頭文字を取った言葉で、マナー講師の西出ひろ子氏が発案したマナーを考えるポイントです。

これらを念頭に置いて服装や身だしなみを整えていきましょう。

ドレスコードとは、その場に合った服装という意味で、時間や場所、シーンに応じた服装をすることでその場の雰囲気を乱さないためのマナーです。

結婚式の新郎新婦のような「フォーマル」、結婚式の参加者のような「セミフォーマル」、平服と呼ばれる食事会の服装である「インフォーマル」などさまざまあります。

状況に応じて服装を選びましょう。

服装

店舗ごとにドレスコードが異なるので、お店に都度確認する必要があり、お店の方からお任せしますと言われた場合には「スマートカジュアル」をベースに考えましょう。

男性であれば、スマートカジュアルはジャケットに襟付きのシャツ、半ズボンではないパンツです。

スーツを基準に考えれば分かりやすいでしょう。

女性であれば、シンプルなワンピースやブラウスなどが良いでしょう。

ヘアスタイル

男女ともに共通項目として「食事中に髪をいじらない」というマナーがあります。

スマートカジュアルでは髪型に制限はないものの、食事中に前髪を手でかき上げる動作は好ましくないため、髪が落ちてこないように工夫する必要があります。

バッグ

男女とも共通して、大きさは最低限のもので、服装やレストランの雰囲気に合う色合いと素材のものにしましょう。

大きさは最大でもブリーフケースやボストンバッグといったサイズで、クラッチバッグやハンドバッグくらいの大きさが望ましいです。

足元

男性は革靴やローファー、スウェードなどを選びましょう。

女性であればパンプスやローファー、ミュールなどがおすすめです。

また、お店に行く前は、靴の汚れを落としたり、磨いたりメンテナンスをしておきましょう。

爪で重要なポイントは清潔感です。

短く整え、ささくれなどの周辺をきれいにし、爪の表面は滑らかにしましょう。

ネイルをする場合でも薄いピンクやベージュなどのナチュラルカラー、フレンチネイルといった派手過ぎないデザインにしましょう。

フランス料理のマナーの基本

フランス料理のマナーは、カトラリー(ナイフやフォーク)の使い方、ナプキンの使い方、料理の食べ方、飲み物のエチケット、入店時や会計時での振舞い方になります。

それぞれみていきましょう。

入店時のマナー

まずはレディーファーストが基本です。

男性がドアを開け、女性を先に通します。

女性はエスコートされるのを断ったりせず、先に入りましょう。

そして、レストランに入店するときにコートを着ている場合には預かってもらいましょう。

その際、椅子の下に入らない程度の大きさのカバンを持っていたら一緒に預かってもらいましょう。

席に進むとウェイターが椅子を引いてくれるので、左側から入って座ります。

ナイフとフォークを使う順番

ナイフやフォークは「外側から順に」使います。

フォークは左手、ナイフは右手に持ち、それぞれ人差し指を添えて持ちます。

もし、カトラリーを落とした場合には、自分で拾わず、ウェイターにお願いしましょう。

食事中の置き方

食事中にナイフとフォークを置く際には、お皿の上に「ハの字」になるように置きましょう。

ナイフは刃が自分側に向くように置き、フォークは丸みを帯びている背を「上向き」に置きます。

食べ終えた後の置き方

食後にナイフとフォークを置くときには、揃えて置きます。

食後の場合は、食事中のときとは違いフォークは背が「下向き」になるので注意しましょう。

ナプキンを広げるタイミング・広げ方

ナプキンはウェイターがドリンクやお水を持ってきてくれたときや注文が終わったときに広げます。

二つ折りにして、折り目を自分のお腹の方に向けて太ももの上に置きましょう。

口や手の拭き方

口や手をナプキンで拭く際にはナプキンの「内側の端」を使います。

そのとき、汚れが外から見えないようにしましょう。

自分のハンカチを使うと「ナプキンが汚れていて使えない」という意味になるため、注意が必要です。

食後に置く場所

前提として、フレンチ料理ではオーダーの前も料理の提供が始まった後も席を立つことはマナー違反になります。

もし、席を立つ場合には椅子の背にかけて離席してください。

そして食後は軽く畳んでテーブルの左側やイスの上に置きます。

基本的に、テーブルの上にナプキンがあると食事は終了したという意味になります。

ナプキンの角を揃えて綺麗に畳むと「料理に対して不満があった」という意味になるため、ナプキンは簡単に畳んでおくと良いでしょう。

お会計や退店時のマナー

お会計はテーブルで行うのが基本ですが、ウェイターにテーブルかカウンターかを尋ねられた場合には選択することができます。

もし、接待などで支払いを見られたくない場合には席を外してウェイターへお願いしてください。

複数の方が支払う場合にはひとりが代表して支払うのがマナーです。

テーブル上でお金の徴収などのやり取りを行うのはマナー違反となりますので注意しましょう。

マナーとタブー

フレンチ料理のマナーとタブーについて解説していきます。

具体的な料理の食べ方の前に知っておきたいタブーがいくつかありますので、最後までお読みください。

基本的に音を立てないようにする

フレンチ料理において、音を立てる食べ方はタブーです。スープを食べるときに音を立てたり、口を開けて食べたりしないようにしましょう。

カトラリーは外側から取る

ナイフやフォーク、カトラリーは外側から順に使います。

スプーンはデザート用なので注意しましょう。

洋食器は持ち上げない

日本食では茶碗を持って食べることがありますが、フレンチ料理では食器を持ち上げて食べるのはタブーです。

テーブルの上において食事をしましょう。

物を落としても自分で拾わない

ナイフやフォーク、ナプキンなどを落とした場合にはウェイターを呼んで新しいものに取り替えてもらいます。

自分で拾う行為はマナー違反なので注意してください。

大声を出す

大声で会話するのがタブーであることは当然ながら、ウェイターを呼ぶ際にも声を出して呼ばないのがマナーです。

軽く手を挙げるか、人差し指を立てて呼ぶのが一般的です。

ウェイターは常に周囲をチェックしているので、声をかけなくても気が付いてくれます。

テーブルにものを置く

テーブルにカバンやスマートフォンなどの物を置くのはタブーとされています。

また、食事中に手をテーブルの下、膝の上などに置くのもタブーです。

手首くらいまでをテーブルに置くことで、「食事を楽しみにきただけで、武器などを持っていないこと」を意味します。

香りの強い香水をつける

香水やコロンは料理の匂いに影響を与えるので、基本的にはマナー違反です。

同席している方にも不快感を与えてしまう恐れがあるので控えましょう。

フレンチのサイン

フレンチのサインにはいくつか意味があります。

知らないことでレストランに迷惑をかけることもあるので、覚えておきましょう。

食事休みのサイン

フランス料理において食事休みのサインがあります。

フランス式では、ナイフとフォークを「八の字」になるように置き、ナイフの刃は自分側に向けて、フォークは丸みのある背を「上向き」にします。

また、イギリス式ではナイフとフォークの先が交差、クロスするように置きます。

アメリカ式では「八の字」に置きますが、ナイフは持ち手を皿の上、フォークは口に入れる部分のみを皿の上に置きます。

食事終了のサイン

ナイフとフォークを揃えて置き、フォークは丸みのある背が「下向き」になるようにしましょう。

こちらも国によって形式が異なっています。

  • ・イギリス式では自分から見て12時の方角、0度の方角に揃えて置きます。
  • ・フランス式ではカトラリーの持ち手を4時の方向から、10時の方向に向けて置きます。
  • ・アメリカ式ではカトラリーの持ち手を3時の方向から9時の方向に向けて置きます。

カトラリーサインは相手の形式に合わせる

カトラリーサインには上記のように形式によっていくつかスタイルがあります。

相手のサインに合わせることで相手への敬意を示すことができるとともに、レストラン側にも同一のサインの方が伝わりやすいため、相手の形式に合わせておくと良いでしょう。

フレンチのコースの流れと食べ方

ドリンクの注文方法

料理のオーダーの前にシャンパンやカクテルなどのアペリティフ(食前酒)を注文し、乾杯してからゆっくりメニューを選びましょう。

ウェイターやソムリエと相談し、メイン料理に合うワインを注文することでマリアージュ(ワインと料理の相性が合うこと)を体験できます。

グラスの持ち方

注文したワインに合わせてウェイターがグラスを持ってきてくれます。

ワインを注いでもらう際にはワインの脚部分を親指と人差し指と中指の3本で持って、薬指で固定しましょう。

これは、手の熱でワインの質を変化させないためです。

また乾杯の際には、グラスを持ち目線の高さに上げるだけにして、グラス同士をぶつけないようにしましょう。

ワイングラスには種類が多く、中にはワインの魅力を引き立たせるために薄く作られている場合があるため、グラス同士をぶつけることで割れてしまう恐れがあります。

パンの食べ方とタイミング

パンを食べるタイミングは任意ですが、メイン料理の終了と同じときに下げられるので食べるタイミングを調整しましょう。

パンを食べる際は必ず一口分ずつにちぎり、バターやオリーブオイルにつける場合でもちぎった分をつけるようにして食べましょう。

スープやソースにパンをつけて食べることは基本的にはタブーとされているため注意してください。

アミューズの食べ方

アミューズは小前菜とも呼ばれ、シャンパンやカクテルなどの食前酒と一緒に楽しむためのお店からのおもてなしです。

これは日本料理において「つき出し」や「お通し」と似たようなものです。

また一口で食べられるものがほとんどで、アミューズ用のカトラリーがない場合には手で食べても問題ありません。

オードブルの食べ方

オードブルとは前菜のことで、後に出てくるメイン料理のために食欲を向上させる目的があります。見た目が美しく、量は多くない料理であることが多いです。ナイフとフォークで一口ずつ切って食べるようにしましょう。

魚と野菜が重なっている場合などは、崩さないように食べると良いです。また葉野菜などを食べる場合には、ナイフで押さえるなどして折るようにまとめて一口の形にしましょう。

食材にかじりつくような食べ方にならなければ大丈夫です。

スープの食べ方

スープはスプーンを手前から入れ、奥に動かしてすくうのがマナーになっています。

そして、すくったあとはスプーンの先を口に向けて、口に流すというイメージです。

スープの量が少なくなったら、お皿の手前を少し持ち上げて奥のスープをすくいます。

上記の方式はイギリス式になります。

一方、フランス式ではその反対で、スプーンを奥から入れ、手前に動かしてすくい、スプーンの先を横に向けたまま口に流し入れます。

魚料理(ポワソン)の食べ方

身が崩れないように筋に沿って一口分ずつに切って食べます。切り口が他の人から見えないように切るのがポイントです。

海老や貝などと一緒にフィンガーボールが出てきた場合には手で食べても良いというサインです。

手で食べる際にも第一関節くらいまでを使うことで、フィンガーボールで充分に洗うことができます。

フィッシュスプーンを使った食べ方

崩れやすい柔らかい身の魚の場合には、フィッシュスプーンが提供されます。その際は、ナイフの代わりにフィッシュスプーンを使いましょう。

フィッシュスプーンは、ナイフのように使うこともできるので、柔らかい身でもきれいに食べることができます。

パンにソースを絡めて食べるときの方法

基本的に、パンとソースを絡めて食べるのはマナーとして好ましくありません。

しかし、パンとソースを絡めて食べる場合には、一口台にちぎったパンをお皿の上に乗せ、ナイフとフォークでソースに絡めましょう。

肉料理(ヴィヤンド)の食べ方

肉料理は左側から一口ずつ切り分けて食べます。

ナイフでしっかり押さえ、フォークで手前から奥に切り分けていきます。

食べる分のみを切るため、一度に全てを切り分けないようにしましょう。

また、付け合わせの野菜はナイフとフォークでお皿の手前に移動させてから切るようにします。

デザート(デセール)の食べ方

アイスと一緒に焼き菓子が出ている場合には口の温度を整える目的があるので、量を調節しながら食べると良いでしょう。

すくって食べるデザートはスプーンで食べますが、ケーキなどのフォークを使って食べるデザートはスプーンをナイフ代わりにしましょう。

コーヒー・紅茶の飲み方

カップを持つときは親指と人差し指でつまむように持ち、他の指は綺麗に揃えます。

ティーカップなどのカップの耳が大きい形の場合には、人差し指に引っ掛けて持ち、中指と親指で支えて持ちましょう。

テーブルとの距離が遠いと感じる場合にはソーサーを左手に持ち、胸元まで近付けて飲みましょう。

シンフォニークルーズではテーブルマナーを楽しみながら学べる

シンフォニークルーズでは、料理を楽しみながら上記で紹介したようなテーブルマナーを学ぶことができます。

シンフォニークルーズの魅力とテーブルマナーを学べる修学旅行プランのご紹介をします。

シンフォニークルーズとは?

シンフォニークルーズとは、ランチやディナー、アフタヌーンティーなどを楽しみながら、東京湾を巡行するクルージングツアーです。

日の出ふ頭から東京湾に出航し、お台場エリアやスカイツリー、舞浜ホテル群、羽田空港を見ることができます。

レインボーブリッジと東京ゲートブリッジの2つの橋を通るルートはシンフォニークルーズのオリジナル航路になっています。

修学旅行プラン

修学旅行プランは15名以上の小学校から高等学校の学生様を対象とした団体向けのコースです。

テーブルマナーの説明が含まれているため、学習が目的となる修学旅行でも選びやすいプランとなっています。

生徒30名につき同伴の先生1名が無料になったり、170名以上でクルーズ船をチャーターできたり、フリードリンク付きで、バスの駐車場と個室が無料で使えたりなど特典が豊富です。

さらに8大アレルギーにも対応していて、その他のアレルギーについても対応可能なので、お気軽にご相談ください。

コースの紹介①ランチクルーズ

月曜日~金曜日、11:50~14:00または12:00~14:10でランチを通してテーブルマナーを学べるコースです。

メイン料理はチキンが5,500円、ビーフが6,500円、フルコースが8,500円です(2024年2月現在)。

ランチタイムに上質なフランス料理を楽しむことができ、優雅な時間を過ごすことができるでしょう。

コースの紹介②サンセットクルーズ

月曜日~金曜日、16:20〜18:20または16:30〜18:30でディナーを通してテーブルマナーを学べるコースです。

メイン料理はチキンが5,500円、ビーフが6,500円、フルコースが8,500円です(2024年2月現在)。

夕陽を眺めながらのディナーでテーブルマナーを学んでみてはいかがでしょうか。

コースの紹介③ディナークルーズ

日曜日~木曜日、19:00〜21:30または19:10〜21:40でディナークルーズ中にテーブルマナーも学べるコースで、フルコース料理で8,500円となっています(2024年2月現在)。

クルーズツアーでテーブルマナーも学べるコースは旅行としても最高の思い出になるでしょう。

まとめ

今回はフレンチのテーブルマナーについて、基本的なマナーからフレンチコースの流れまでご紹介しました。

フレンチテーブルマナーの細やかなルールを学ぶことで、さらにフランス料理を満喫できるでしょう。

フレンチならではのテーブルマナーを身に着けてみてはいかがでしょうか。

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