
新年会で乾杯の挨拶を任されると、緊張して何を話せばよいのか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
話が長くなりすぎたり、場に合わない内容になってしまったりすると、せっかくの楽しい雰囲気が気まずくなることもあります。
そこで本記事では、誰がいつ挨拶するのかといった基本ルールから、印象に残る話し方のポイント、失敗しない注意点、さらにすぐに使える例文までご紹介します。
非日常感のある会場での乾杯演出のコツも紹介しますので、今年の新年会を特別な時間にしましょう。
目次
新年会の乾杯挨拶とは?タイミングと流れを押さえよう
新年会の乾杯挨拶は、参加者全員が「新しい一年のスタートを共有する」ための大切なセレモニーです。
かしこまったものでなくても、全員の気持ちを一つにする導入として重要な役割を持っています。
新年会の目的
新年会の目的は、社員や仲間同士の親睦を深め、今年一年の活力を得ることです。
会社では「仕事始めの節目」として行われることが多く、過去の感謝と今後の目標を共有する場としても意義があります。
また、社外の取引先やお客様を招く場合は「今後も良い関係を続けたい」というメッセージを込めることが不可欠です。
さらに、新年会は単なる飲み会ではなく、一年のスタートを前向きな雰囲気で迎える、社員の士気を高める大切な場ともいえるでしょう。
普段は話す機会の少ない上司や同僚、他部署との交流を通じて、職場全体の一体感を高める効果もあります。
形式にとらわれず、感謝と期待を共有することで、「今年も頑張ろう」と思えるポジティブな雰囲気を作り出すことが、新年会の大きな目的といえるでしょう。
新年会で乾杯の挨拶を行うタイミング
乾杯挨拶のタイミングは、新年会で最初の盛り上がりを作る開会直後が一般的です。
開会の言葉や主催者の挨拶が終わった後に行われることが多く、「それでは〇〇さんより乾杯のご発声をいただきます」と司会者から紹介されて始まります。
このタイミングを把握しておくことで、緊張せずにスムーズに進行できます。
また、乾杯の挨拶は会の雰囲気を決める重要な役割を担っています。
明るく前向きな言葉を選ぶことで、その後の会話や交流も弾むでしょう。
短すぎず長すぎない、1分程度の簡潔な挨拶を意識することがポイントです。
乾杯までの一般的な進行
新年会の流れは、まず司会や主催者による開会の挨拶から始まり、続いて主催者や代表者の挨拶、さらに来賓の挨拶と進んでいきます。
その後、乾杯の挨拶と発声が行われ、食事、歓談スタートが一般的です。
乾杯まで終われば場が一気に和み、楽しい雰囲気へと切り替わるでしょう。
したがって、挨拶は長すぎずテンポよくまとめることが理想です。
誰が乾杯挨拶をするのか?
基本的には、立場が上の人や主催側が挨拶を担当します。
会社の新年会なら部長クラス、部署単位なら課長や幹事などが多いです。
来賓を招く場合は、主催者側が依頼するケースもあります。
いずれにしても「全員の代表として話す」意識を持つことが大切でしょう。
乾杯挨拶で押さえたい4つのポイント
乾杯の挨拶は、短い時間で会の雰囲気を明るくするチャンスです。
しかし、場を盛り上げようと過度な演出は逆効果となります。
それでは、乾杯挨拶で押さえたい4つのポイントについてみていきましょう。
挨拶は長くしない
乾杯の前に長々と話してしまうと、場の空気が重くなります。
理想は1〜2分以内、長くても3分以内が目安です。
冒頭で「新年明けましておめでとうございます」と挨拶し、昨年の感謝や新年への期待を簡潔に述べましょう。
前向きで明るい話題を選ぶ
新年会はお祝いの場です。
過去の反省や失敗談よりも、「今年も元気に頑張ろう」「皆さんの努力に期待しています」といったポジティブな言葉を選びましょう。
笑顔で話すだけでも印象が大きく変わります。
会社やチームの一年を期待させる言葉を盛り込む
例えば、「昨年以上にお客様に喜ばれる一年にしたい」「新しい挑戦を全員で進めましょう」といった言葉を添えると、前向きなメッセージになります。
さらに、企業や部署の方針と重ねることで、参加者全員の一体感を高められます。
会場の雰囲気を和ませる一言を入れる
過度な笑いは不要ですが、少しのユーモアや季節を感じさせる一言を入れると場が和みます。
「お正月太りは気になりますが、今日は気にせず楽しみましょう!」など、軽い笑いを誘う程度の演出は効果的です。
場の緊張をほぐし、自然に乾杯へつなげられるでしょう。
挨拶をするにあたっての注意点

挨拶は明るく簡潔にするのが基本ですが、内容によっては場をしらけさせてしまうこともあります。
避けたい話題や注意すべき点を押さえておきましょう。
長話・説教調はNG
「頑張ろう」という気持ちを伝えたいのはわかります。
しかし、その思いが強いがために話が長すぎたり、上から目線のような口調になったりするのは避けましょう。
あくまで楽しい場の導入として、軽やかに締めくくる意識を持ちましょう。
個人名や特定部署だけの話題は避ける
部の人だけが分かる話題や特定の部署の成果に偏ると、会場の一体感が損なわれます。
そのため、乾杯や挨拶では「皆さん」「チーム全体」「会社全体」など、全員を巻き込む言葉を選ぶことが大切です。
全員が自分も評価されていると感じられることで、会の雰囲気がより明るくなり、参加者の一体感やモチベーション向上にもつながるでしょう。
ネガティブ・内輪ネタ・政治宗教話はタブー
お酒の席では、冗談が行きすぎると思わぬトラブルにつながることがあります。
特に、ネガティブな話題や政治・宗教に関する発言は避けましょう。
笑いを取る場合も、無理に狙う必要はなく、自然体で明るい雰囲気を意識することが大切です。
乾杯の掛け声を忘れない
意外と多いのが、話に集中して「それでは乾杯!」の締めを忘れてしまうパターンです。
最後ははっきりと、「それでは皆さんの健康とご活躍を祈りまして、乾杯!」と明るく声をかけましょう。
掛け声で会の雰囲気が一気に盛り上がり、全員が笑顔でスタートできます。
シーン別・乾杯挨拶の例文集
乾杯の挨拶といっても、話す立場や場の雰囲気によって、ふさわしい言葉やトーンは変わります。
フォーマルな会社の新年会から、気の置けない仲間との集まりまで、それぞれに合った一言を用意しておくと安心です。
それでは、話す立場やシーン別に使える乾杯の挨拶について例文を紹介します。
【上司・社長向け】新年を迎えての抱負を込めた挨拶
| 「皆さん、新年明けましておめでとうございます。 旧年中はそれぞれの持ち場で力を尽くしてくださり、心より感謝申し上げます。 昨年はさまざまな変化がありましたが、皆さんの努力のおかげで、会社として確かな成長を感じる一年でした。 本年は、これまでの経験を生かしながら、さらにお客様に喜ばれるサービスを追求し、全員で一段上のステージを目指していきたいと思います。 何よりも、皆さんが健康で笑顔の多い一年を過ごせることを願っています。 それでは、皆さんのご健勝と、会社のさらなる発展を祈念いたしまして、乾杯!」 |
経営者や上司が挨拶をする場合は、今年の方向性や社員の健康、成長への願いを盛り込むと好印象です。
ただし、真面目すぎず、温かみを意識することが大切です。
【中間管理職・幹事向け】フレンドリーで場を盛り上げる挨拶
| 「皆さん、明けましておめでとうございます。 こうして全員で新しい年を迎えられたことを嬉しく思います。 昨年は仕事に追われてなかなかゆっくり話す機会も少なかったですが、今日は遠慮なく飲んで食べて、リフレッシュしてください。 新しい一年もチーム一丸となって、明るく元気に頑張っていきましょう! それでは、皆さんの健康と、今年も笑顔で乗り越えられる一年を願って、乾杯!」 |
幹事や中間管理職が挨拶をする場合は、堅苦しさをなくすことがポイントです。
全員が参加しやすい雰囲気を意識し、挨拶は短く、テンポよくまとめましょう。
【来賓向け】丁寧かつ短めの挨拶
| 「本日はお招きいただき、誠にありがとうございます。 皆様と新年を祝えることを大変嬉しく思います。 昨年は大変お世話になり、心より感謝申し上げます。 本年も変わらぬご厚誼を賜りますよう、どうぞよろしくお願いいたします。 皆さまのご健勝と貴社のさらなるご発展をお祈りいたしまして、乾杯!」 |
来賓として挨拶をする場合は、まず主催者への敬意と感謝を伝えることが大切でしょう。
長々と話すよりも、簡潔で礼儀正しい挨拶のほうが、信頼感を高めることにつながります。
【親しい仲間同士の新年会】ユーモアを交えた軽い挨拶
| 「みんな、明けましておめでとう! お正月はどうでしたか? 食べて寝ての繰り返しで、ちょっと体が重くなった人も多いんじゃないでしょうか。 でも、今日くらいはカロリーを気にせず、楽しく飲みましょう! 今年も笑顔いっぱいの一年にしていきたいですね。 それでは、健康と友情、そして何より楽しい時間を願って、乾杯!」 |
気心の知れた仲間同士であれば、少し砕けた話し方でも問題ありません。
ただし、ユーモアを交えつつ、最後は前向きな言葉で締めくくることを意識しましょう。
挨拶と場所で心に残る新年会にしよう
新年の始まりにふさわしい雰囲気を演出するには、言葉だけでなく会場選びも重要です。
例えば、非日常的な空間で行う新年会は、参加者の記憶に残る特別な時間になります。
中でも人気なのが、シンフォニークルーズでの新年会です。
船をまるごとチャーターすれば、他では味わえない贅沢な時間を過ごせます。
東京湾の夜景を眺めながら華やかに乾杯でき、船上という特別な空間で新しい一年のスタートを切ることができます。
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まとめ
新年会の乾杯や挨拶は、会の雰囲気を左右する大切な一言です。
タイミングや流れを理解し、短く明るいメッセージでまとめることが、成功のポイントになります。
特に船上など特別な空間での乾杯は、普段とは違う華やかさと特別感を演出できます。
立場や場に合った言葉選びを心がけ、全員が笑顔で新しい一年をスタートできる乾杯を目指しましょう。



