
両家顔合わせは、結婚に向けた第一歩として大切なイベントです。
しかし「どのような場所を選べばいいの?」「服装で気を付けるべきことは?」などと悩むカップルも多いでしょう。
この記事では、両家顔合わせの基本から適した場所、また食事や服装のポイントまで詳しく解説していきます。
今後の関係を円滑にするための準備を行い、安心して当日を迎えられるようにしましょう。
目次
両家顔合わせの基礎知識
両家顔合わせといえば、結婚に向けた大切な一歩です。
互いの家族が正式に集まってお互いのことを知り、親睦を深める場にもなります。
それでは、両家顔合わせの重要性や実施するタイミング、結納との違いについて詳しく見ていきましょう。
両家顔合わせとは?
両家顔合わせとは、結婚を控えたカップルの家族が正式に集まり、親睦を深めるための機会のことです。
結婚を承諾した両家の親同士が初めて顔を合わせる場で、結婚後の関係を円滑にするための大切なイベントです。
結納ほど格式ばった儀式ではありませんが、結婚に向けた節目として両家顔合わせは重要な意味を持ちます。
両家顔合わせの重要性
両家顔合わせの目的は結婚する2人だけでなく、家族同士の親睦を深めることにあります。
結婚後も両家は何かと関わることが多いため、最初にしっかりとした関係を築いておくことが円満な結婚生活の土台となるでしょう。
特に、価値観や習慣の違いを理解し合うことで、後々のトラブルを防ぐことができます。
両家顔合わせを行うタイミング
両家顔合わせを行うタイミングは、結婚式の3~6カ月前が目安です。
この時期に行うことで、式の準備が本格化する前に家族同士の関係を深められ、結婚式やその後の話し合いをスムーズに進めることが可能です。
ただし、遠方に住む家族がいる場合はスケジュール調整が必要になるため、早めに計画を立てておきましょう。
両家顔合わせに出席する人
両家顔合わせに出席するのは、基本的に結婚を考えている当人と両家の親です。
しかし、家庭の状況や両家の意向によって、兄弟姉妹や祖父母、場合によっては親戚が同席することもあるでしょう。
参加者を決める際は両家で事前に相談し、全員が納得できるようにすることが重要です。
また、出席者の人数や関係性を考慮して、両家でバランスを取ることも大切です。
一方の家族だけ人数が多いと、もう一方が気後れする可能性もあるため、できるだけ均等に調整するのが望ましいでしょう。
また、事前に自己紹介の流れや役割分担を決めておくと、スムーズに進行できます。
結納との違い
両家顔合わせは、形式にこだわらず自由なスタイルで進められるのに対し、結納は儀式的な要素が強いのが特徴です。
最近では、結納を省略して顔合わせのみを行うカップルが増えていますが、どちらを選ぶかは両家の意向によるため、事前によく話し合いましょう。
両家顔合わせと結納の違いは以下のとおりです。
項目 | 両家顔合わせ | 結納 |
目的 | 両家の親睦を深める | 結婚を正式に約束し、婚約を成立させる |
形式 | カジュアルな食事会 | 伝統的な儀式(結納品の交換など) |
場所 | レストラン・ホテル・自宅など | 料亭・ホテル・自宅など格式のある場所 |
費用 | 当人または両家で折半 | 結納品や結納金が必要 (男性側が負担するのが一般的) |
進行 | 自由な会話中心で、決まった進行は特になし | 進行役を立て、儀式に沿って進める |
準備するもの | 会場・日程・食事・服装など | 結納品・結納金・目録など |
現代の傾向 | 結納を省略し、両家顔合わせのみ行うケースが増加 | 結納をするカップルは減少傾向 |
それぞれの違いを理解しておきましょう。
両家顔合わせの当日までに決めておくこと
両家顔合わせを円滑に進めるためには、事前の準備が非常に重要です。
準備を怠ると当日はスムーズに進行できなかったり、思わぬトラブルにつながったりするおそれもあります。
当日までに準備すべきことを挙げていくため、一つずつ確認していきましょう。
日時
両家の予定を調整し、全員が無理なく参加できる日程を選びましょう。
遠方に住む家族がいる場合は移動や宿泊の負担も考慮し、余裕を持ったスケジュールを組むことが大切です。
特に週末や連休は交通機関が混雑しやすいため、移動時間や宿泊の手配も事前に確認しておくと安心です。
また、ゴールデンウィークや夏季休暇、年末年始などの繁忙期に顔合わせを行う場合は、会場の予約が埋まりやすいため、できるだけ早めに手配を進めるようにしましょう。
場所と食事のスタイル
両家顔合わせの場としてはレストランや料亭、自宅などが選ばれています。
落ち着いた雰囲気の個室を選定するのが望ましく、周囲を気にせずゆっくりと会話ができる環境を整えることが大切です。
料理のジャンルは和食・フレンチ・中華など両家の好みに合わせて選びますが、祝いの席にふさわしいコース料理を用意すると、より特別感を演出できます。
また、アレルギーや食の好みを事前に確認し、誰もが楽しめるメニューを選ぶ配慮も必要です。
席次
席次は両家の立場を考慮し、失礼のないように決めることが重要です。
一般的には主役の2人が末席に座り、両家の親が上座に座るのが基本的な配置となります。
出入り口に近い席が末席で奥の席が上座とされていますが、会場のレイアウトによって異なるため、事前に店舗のスタッフに確認すると安心です。
また、両家の意向や家族の関係性によって、よりリラックスできる配置を選ぶのもよい方法です。
2人で相談しながら、両家にとって最適な席次を決めましょう。
費用の負担や支払い方法
両家顔合わせの費用は、当人で負担するケースや両家で折半するケース、男性側が負担するケースなどさまざまです。
最近では「結婚後の2人の新生活に備えて貯蓄したい」という考えから、両家で折半にすることも増えています。
支払い方法についても事前に決めておき、会計時に慌てないようにすることが大切です。
場所によっては事前に支払いを済ませておくことも可能なため、スマートに進めるための工夫も考えましょう。
当日の流れや挨拶
両家顔合わせの当日は、会食の前に2人が挨拶をして場を和ませることが大切です。
一般的な流れとしては、以下のとおりです。
- 開会の挨拶をする
- 両家の親が自己紹介をする
- 結婚の経緯や今後の予定について話しながら食事を進める
- 最後に締めの挨拶をする
このように、事前に役割を決めておけばスムーズに進行できるでしょう。
会話のテーマ
両家顔合わせでは、和やかな雰囲気をつくるための会話が重要です。
結婚式の話や新居・新生活の準備、旅行の思い出や趣味の話など、誰もが参加しやすい話題を選びましょう。
親同士が初めて顔を合わせる場面では、共通の話題を見つけることも大切です。
一方で社会問題や政治経済、過去の恋愛話などは避けたほうが無難です。
相手の意見を尊重し、気持ちよく会話を続けることを心がけましょう。
また、事前に話題をいくつか考えておくと、沈黙が生まれたときにもスムーズに会話をつなげられるのでおすすめです。
手土産
両家顔合わせの際には、手土産を用意するのが一般的です。
相場は3,000~5,000円程度で、日持ちする和菓子や洋菓子、お酒などが人気の品です。
渡すタイミングは会食の前が一般的で、「本日はお時間をいただきありがとうございます」と一言添えると、より丁寧な印象になるでしょう。
包装にも気を配り、華やかで上品なものを選ぶと喜ばれます。
相手の好みに合った品を選ぶために、事前にリサーチしておくのもよいでしょう。
両家顔合わせにふさわしい服装とマナー
両家顔合わせは、結婚に向けて両家が初めて正式に顔を合わせる大切な場です。
そのため、服装やマナーには特に気を遣わなければなりません。
適切な服装を選ぶことで、双方に対して尊重の気持ちを示し、よい印象を与えることができます。
それでは、両家顔合わせにふさわしい服装の選び方と、守るべきマナーについて詳しく解説していきます。
男性側の適切な服装
男性側の服装は、品格を感じさせるフォーマルなスタイルが求められます。
相手の家族によい印象を与えるためにも、基本的なマナーを守りつつ、落ち着いたコーディネートを心がけましょう。
スーツ
両家顔合わせではダークカラーのスーツが無難であり、フォーマル感を演出できます。
黒や紺、グレーなどの色合いが適しており、結婚前という特別なシーンにふさわしい品格を感じさせます。
スーツのフィット感にも注意を払い、あまりにカジュアルな装いにならないように心がけましょう。
無地のシャツ
シャツは、白や淡いブルーなどの無地が適しています。
華やかな柄や派手な色使いは控え、シンプルで清潔感のあるものを選びましょう。
白であればフォーマルな場にぴったりで、どのようなスーツにも合わせやすく、落ち着いた印象を与えられるためおすすめです。
シンプルなネクタイ
ネクタイは、落ち着いた色合いとシンプルなデザインを選びましょう。
濃い色やストライプなどの細かなデザインが入ったものが選ばれる傾向があり、派手な柄やロゴが目立つネクタイは避けたほうが無難です。
定番の無地や細かい柄のものが、両家顔合わせという場にふさわしいでしょう。
革靴
革靴は、黒色または茶色が適切です。
特に黒色の革靴はどのようなスーツにも合わせやすく、フォーマルな場に適しています。
革靴のツヤもチェックして、きれいに磨いておくとさらに好印象を与えられます。
女性側の適切な服装
女性側の服装は華やかさを控えめにしながらも、格式ある場にふさわしい服装選びをすることが求められます。
顔合わせの場で素敵に見える服装を、季節感も意識しながら選びましょう。
上品なワンピースorセットアップ
女性は、清楚で上品な印象を与える服装が理想的です。
ワンピースやセットアップなど、シンプルでありながら華やかさを感じさせるデザインが適しています。
ワンピースは1枚で完結するため簡単に整えることができ、さらに見栄えがよく非常に便利なアイテムです。
柔らかい色合いの服装
色選びも重要なポイントです。
淡いパステルカラー(ピンクやブルー、ベージュなど)は、優しさや清潔感を演出できるのでおすすめです。
濃い色や暗すぎる色よりも明るい色味を選ぶと、両家顔合わせの晴れやかな雰囲気にぴったりでしょう。
派手すぎないアクセサリー
アクセサリーは控えめなデザインを選び、過度な装飾は避けるようにしましょう。
目を引くような大ぶりなジュエリーは避け、小ぶりで上品なものを選ぶことが大切です。
顔合わせというシーンにふさわしい上品さを心がけ、過度に派手なネックレスやイヤリングは避けておきましょう。
ヒールのある靴
女性は、ヒールのある靴を選びましょう。
パンプスなどの適度なヒールがある靴が望ましいものの、あまり高すぎないものが無難です。
歩きやすさとエレガントさを両立させたシューズを選び、事前に履いて慣らしておくと安心です。
季節に合った服装
両家顔合わせでは季節に応じた服装を選びつつ、暑さや寒さへの対策も考慮しましょう。
夏場は涼しげで軽やかな素材がおすすめで、冬場は温かさを確保しつつも重く見えない服装を選ぶとよいでしょう。
季節に合わせた適切な素材選びが、全体のバランスをよくするポイントです。
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船上ならではの景色やおいしい料理が会話を一層盛り上げ、記憶に残る素晴らしい時間を提供します。
まとめ
両家顔合わせは、結婚の準備に向けた重要なステップであり、単なる儀式にとどまらず両家の親睦を深める大切な時間です。
互いの家族が初めて顔を合わせるこの機会を心地よく過ごせるよう、事前にしっかり準備を整えることが成功のカギです。
場所や食事のスタイル、服装やマナー、さらに会話の内容にまで気を配ることで、無理なく自然に交流が進みます。
両家顔合わせを通して結婚への意気込みを共有し、温かいスタートを切りましょう。
また、両家顔合わせの会場にクルーズを選ぶのもおすすめです。
船上ならではの非日常的な雰囲気を楽しめるため、思い出に残る両家顔合わせになります。
特別な日をより華やかに演出したい方や、周囲を気にせずに落ち着いた雰囲気で進めたい方にとって、クルーズでの顔合わせはぴったりの選択肢でしょう。